都会を出てみてもどうにかなった。

東京からオーストラリアに旅立ち日本に帰ってきて。。。

決算書から見る日本経済 その2 訪日観光客増加の影響

今回も決算書から見る日本経済を書いてみます。

前回は地方経済の衰退・過疎化についてJR3社の決算書から読み解きました。

tabisuru-iwao.hatenablog.com

今回は多くの訪日観光客が訪れた昨年度日本経済にはどんな影響があったのかを調べていきます。

まずは次の4企業のうち昨年度売上が増加した企業はどれだと思いますか?

・日本航空(JAL)

・全日空(ANA)

・成田空港株式会社

・日本空港ビルデング株式会社(羽田空港)

上二つが日本の大手航空会社、下二つが首都東京の空港(成田・羽田空港)を運営する会社です。

実はこの4社のうち日本航空(JAL)だけが昨年度より売上が減少しています。昨年度JALの利用者が減少したかといったら、増加傾向です。なぜ、JALは利用者が増加したのに売上が減少のか、そのからくりはこの後ご紹介します。

訪日観光客が多いと儲かる企業は航空会社ではない!!

皆さんは日本に観光客が来るとやはり大手航空会社の日本航空(JAL)と全日空(ANA)はぼろもうけだと思いますよね!??しかし、実際はそのようではないみたいです。今では日本に就航する外資系航空会社は山ほどあり邦日観光客が増えたからといって日系航空会社で訪日ということもありません。

例えば、東京ーシドニー間は日本人かオーストラリア人で利用航空会社に違いがある

オーストラリア便は東京ーシドニー間で日本航空・全日空・オーストラリアのカンタス航空の3社が運航しています。航空会社はその国の象徴。日系の航空会社は日本人、カンタス航空ではオーストラリア人の搭乗者の比率が高いです。海外へ行く場合自国の航空会社を使いたいと思うのは日本人だけではないです。

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JALの売上が減少した本当の理由

JALの売上が減少した理由は搭乗者が減少ではありません。国際線・国内線ともに利用者も搭乗率も増加しています。売上が減少した本当の理由は円高です円高なると海外で日本の物を購入しようとなると高くなります。現在はアメリカドルは1ドル100円前後ですが、1ドル120円とではかなり金額に差が出ます。

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円高・円安ではこんなにも売上は違う。

例えば1ドル120円の時。日本の航空会社の5万円の航空券を1ドル120円の時に販売したら416ドルで販売可能です。それが、円高の場合1ドル100円なら同じ金額の日本の航空券は500ドル払わなければ購入できません。

円高 1ドル100円の場合 50000円=500ドル

円安 1ドル120円の場合 50000円=416.6ドル

同じ5万円の航空券でも海外では円高と円安では海外で購入する場合80ドル近く金額で違いが出てしまう。

ANAも同じような現象が起きている!!

ANAも今年度の売上が国際線でも増収となっていますが、円高の影響は大きかったようです。搭乗者の人数は13%以上の増加ですが、金額ベースでみると9%ほどの増加にとどまっています。およそ4%は円高による影響でさがているのかと思います。

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訪日観光客が増えて空港管理会社は確実に売り上げを伸ばす。

空港運営会社は空港の就航便や空港利用者が増えるほど着陸料や空港などで購入するお土産や飲食代が増加します。成田空港・羽田空港の決算書ではかなりの売上が増加していました。

まだまだ訪日観光客が増える見込みなので内需企業にはかなりチャンスがある!!

昨年度も訪日観光客が増加し、内需企業の売上に貢献したなんて話を聞きます。しかし、ホテル業界大手、ホテルオークラは売上減ですし、訪日観光客をうまく取り込めていない企業もあるのは事実です。訪日観光客をいかに取り込めるかが10年、20年後の企業の成長にカギを握っているかもしれません。

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